バイナリーオプションで取引する上で、「経済指標」の知識は必要になります。
為替相場は経済指標によって大きく動いたり、強いトレンドを形成することが多いですからね。
そこで、今回は、経済指標の重要性や見方、注意すべき経済指標について解説していきます。
当ページで分かること
- 経済指標とは
- バイナリーオプションにおいての経済指標の重要性
- 注意すべき経済指標3選
- 経済指標がチェックできるサイト
このような内容で進めていきます。
この記事を読むことで、無駄な負けを減らして勝率を上げることが可能になります。ぜひ、最後までご覧ください。
目次
経済指標とは
「そもそも経済指標ってなに?」
「経済指標とバイナリーオプションにどんな関係性ああるの?」
と思っている方も少なくないのではないでしょうか。
経済指標とは、各国の経済状況を物価や金利、景気などの要因を数値化したものです。
金利・景気・雇用・物価・貿易の5分野に分けられ、それぞれ決まった日時に発表されます。
毎日、世界中でさまざまな経済指標が発表されておりますが、それぞれで注目度や重要度が異なり、
相場に大きな影響を与える場合もあれば、ほとんど影響を受けない場合もあります。
とはいえ、経済指標は多くのトレーダーが注目しているポイントなので、毎日チェックすることは必須です。
バイナリーオプションにおいて経済指標は重要?
結論から言うと、重要です。
当然ですが、各国の経済状況を表したものですから、為替相場に大きな影響を与えます。
バイナリーオプションは為替相場を使ってトレードするわけですから、重要じゃないわけがありません。
ただ、FXなどと比べると重要性は低くなります。
バイナリーオプションのトレードには、チャートを見て、方向を予想する「テクニカル分析」と、今回のような経済指標などを考慮して方向を予想する「ファンダメンタルズ分析」の2種類があります。
FXの場合は、どちらも重要になるので、5:5の比率で考えていくことが一般的ですが、バイナリーオプションの場合は、9(テクニカル分析):1(ファンダメンタルズ分析)という比率で考えていくことが一般的です。
その理由は、
・短時間のトレードがメインだから
・値幅を取る必要がないから
この2つです。
それぞれ解説していきます。
短時間のトレードがメインだから
1つ目は理由は、短時間のトレードがメインだからです。
バイナリーオプションは、◯秒後・◯分後の相場を予想する短期トレードがメインになります。
短時間のトレードということは、チャンスは数多くあります。
そういった状況で、どちらに動くかわからない経済指標の時間に、エントリーするのはただのギャンブルに過ぎません。
経済指標は、テクニカルを完全に無視するので、どれだけチャート上でチャンスに見えても、関係なく上がり続けたり、下がり続けたりします。
それでは、投資ではなく運任せになってしまいます。
バイナリーオプションはあくまで投資ですので、わざわざ経済指標の時間にトレードするのではなく、別のチャンスを探せば良いので、重要度は低めになります。
値幅を取る必要がないから
2つ目の理由は、値幅を取る必要がないからです。
バイナリーオプションは、判時刻に現在の価格よりも上がっているか・下がっているかを予想する投資。予想が当たればお金が増えて、予想が外れれば賭け金が没収というシンプルなルールです。
それが、値幅が大きく取れたから利益が増えるわけでもなく、ギリギリの戦いだったから利益が半減することもありません。マイナスの時も同様です。
これが、バイナリーオプションとFXの大きな違いでしょう。
確かに、値幅を大きく取りたいFXは、相場に大きな影響を与える経済指標との相性が良いですが、値幅を大きく取る必要がないバイナリーオプションの場合は経済指標との相性がそこまでよくありません。
このような理由から、バイナリーオプションにおいての経済指標の重要度は低めになります。
注意すべき経済指標4選
毎日、たくさんの経済指標が発表されています。ただ、その全てを注意する必要はありません。
相場を動かしている人も人間です。あまり注目されていない経済指標の場合は、発表があったことすらもわからないくらい相場が動かないことがほとんどです。
バイナリーオプションと相性が悪いのは、多くのトレーダーが注目して相場に大きな影響を与える経済指標のみです。
特に注意すべき経済指標は、
・雇用統計
・政策金利
・消費者物価指数
上記の3つです。
雇用統計
まず1つ目はアメリカの雇用統計です。
こちらは最重要の指標であり、最も注意すべき指標でもあります。
アメリカの雇用統計を注目していないFXトレーダーは1人もいないでしょう。
つまり、バイナリーオプショントレーダーにとっては最も相性が良くないということ。
雇用統計は、「雇用」から国の経済状況を計る指標になります。
アメリカの「雇用状況」や「失業率」などが把握することができます。
雇用統計は、アメリカ企業の経営状況がわかる上に、この雇用統計の結果を元に、金利なども変動するので、あらゆる面で注目されているわけです。
雇用統計に関しては、発表される前から、過去の統計を元に、予想して売買を行います。つまり、発表の10分前あたりから相場が乱れることがありますので、注意してください。
<発表される日時>
・毎月第一金曜日
・夏時間:21:30
・冬時間:22:30
政策金利
2つ目は政策金利です。
政策金利は日本時間で深夜に発表されているので、影響を受けるトレーダーは少ないかもしれません。深夜までトレードする方は注意して欲しい指標の1つです。
政策金利は、中央銀行が金融機関に対して融資する際の金利を示す指標になります。
金利は、企業や景気に大きな影響を与えます。
企業は、金利が安くなることで、お金が借りやすくなり、景気も良くなります。
逆に、金利が高くなってしまうことで、企業にとっては、お金が借りにくくなり、景気も悪化します。
つまり、この政策金利次第で、景気が大きく左右されるので注目される経済指標なのです。
<発表される日時>
・年8回(不定期)
・夏時間:3:15
・冬時間:4:15
消費者物価指数
3つ目は消費者物価指数です。
消費者物価指数とは、その名の通り、国の物価状況を示す指標で、国内の物価のインフレ状況が判断できます。
物価の上昇・下落で経済状況も判断できるので、為替の相場にも大きな影響を与える経済指標の1つです。発表される時間も、トレーダーにとって、参入している人口も増える時間ですので、注意しなければなりません。
特に、ドルストレートと呼ばれるUSDが関連する通貨ペアに関しては影響を受けやすいので触れないことをおすすめします。
<発表される日時>
・毎月15日(多少ズレあり)
・夏時間:21:30
・冬時間:22:30
経済指標がチェックできるサイト
では、毎日の経済指標をチェックするために、おすすめのサイトをご紹介していきます。
・最強の為替サイト Zai FX!
・Yahoo!Japan ファイナンス
上記の2つが見やすいのでおすすめです。
最強の為替サイト Zai FX!
「Zai FX!」ははダイヤモンド社が発行する初心者向けの投資サイトの1つです。
雑誌や本など出版している有名な会社ですからご存知の方も多いのではないでしょうか。
為替情報だけでなく株式情報など投資に関する情報がたくさん学べます。
経済指標に関しても、見やすくまとまっているので初心者の方にもおすすめです!
Yahoo!Japan ファイナンス
Yahoo! Japanは、誰しもが知る大企業です。大企業ということで信頼性は間違いありません!
Yahooファイナンスでも、為替取引や株式投資を始め、投資信託や米国株など、数多くの金融知識が掲載してあるので、一通り目を通しておくとファンダメンタルの知識が勉強できます。
重要度が低い経済指標は気にしなくてOK
記事前半でも言いましたが、毎日、世界中でたくさんの経済指標が発表されていますが、注意するべきものは数えるくらいしかありません。
そのほかの経済指標に関しては、注目度が低く、あまり影響がなかった…なんてことも多々あります。
まずは、今回紹介した3つの「注意すべき経済指標」をチェックして、それ以外の経済指標に関しては、そこまで気にする必要がありません。
とはいえ、経済指標を完全に無視するのは危険です。
必ず、トレードをする前にその日の経済指標のカレンダーをチェックして、頭に入れてからトレードすることが大切です。
トレードするために経済指標を確認するのではなく、無駄な負けを減らすために経済指標を確認するのです。トレードをする前には必ず経済指標を確認して、危険な時間帯を把握しておく癖をつけておくようにしましょう。
まとめ
今回は、経済指標について解説しました。
経済指標とは、各国の経済状況を物価や金利、景気などの要因を数値化したものです。金利・景気・雇用・物価・貿易の5分野に分けられ、それぞれ決まった日時に発表されます。
経済指標は、為替相場に大きな影響を与えるので、バイナリーオプションのトレードをやっていく上で必須の知識になります。
ただ、バイナリーオプションは経済指標などのファンダメンタルよりも、テクニカルが重要なので、FXなどと比べると重要度は低めになります。(注意するべき経済指標がいつ発表されるのかを知っていればOK)
その中でも、
・雇用統計
・政策金利
・消費者物価指数
この3つの経済指標には注意しなければなりません。
バイナリーオプションのトレードには、経済指標が大きく影響することはあまりないかもしれませんが、全体の相場の流れを考える上で、経済指標の知識は大切です。
必ず、トレードする前にその日の経済指標をチェックすることを忘れないようにしましょう。